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「春蝉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春蝉の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夏秋表」より 著者:立原道造
私は先生の山荘の庭に先生とならんで季節の会話のひまにその虫の声を聞いたのである。春蝉と言った。七月なかば、五日か七日をかぎって、林のなかに啼いて、あとは行方も知....
牛をつないだ椿の木」より 著者:新美南吉
の中《なか》が、ごぼごぼいうほどのみました。 山《やま》の中《なか》では、もう春蝉《はるぜみ》が鳴《な》いていました。 「ああ、あれがもう鳴《な》き出《だ》し....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
萎れて居る。 頓着なく日は立って行く。わかれ霜を気遣うたは昨日の様でも、最早|春蝉が鳴き出して青葉の蔭がそゞろ恋しい日もある。詩人が歌う緑蔭幽草白花を点ずるの....