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昨
「昨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
「僕もその時は立入っても訊《き》かず、夫《それ》なり別れてしまったんだが、つい
昨日《きのう》、――
昨日は午《ひる》過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中《さい....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
わたし》などはこう云う版画を眺めていると、三四十年|前《まえ》のあの時代が、まだ
昨日《きのう》のような心もちがして、今でも新聞をひろげて見たら、鹿鳴館《ろくめい....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
《けが》らわしい日本の霊の力も、勝利を占《し》める事はむずかしいと見える。しかし
昨夜《ゆうべ》見た幻は?――いや、あれは幻に過ぎない。悪魔はアントニオ上人《しょ....
「彼」より 著者:芥川竜之介
し》生れたの?」
「いいえ、去年。」
「結婚したのも去年だろう?」
「いいえ、一
昨年《おととし》の三月ですよ。」
彼は何かにぶつかるように一生懸命に話しかけて....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
な事が一年ほど続いた後《のち》、ある日趙生が久しぶりに、王生の家を訪れると、彼は
昨夜《ゆうべ》作ったと云って、元※体《げんしんたい》の会真詩《かいしんし》三十韻....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
い代物《しろもの》だった。が、お蓮はそこを通りかかると、急にこの玄象道人に、男が
昨今どうしているか、占《うらな》って貰おうと云う気になった。
案内に応じて通さ....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
のように、目まぐるしい生活を営んでいる。だから「明日《みょうにち》」は考えても「
昨日《さくじつ》」は滅多《めった》に考えない。しかし往来を歩いていたり、原稿用紙....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
大いに異説を唱《とな》えていました。
半之丞の話はそれだけです。しかしわたしは
昨日《きのう》の午後、わたしの宿の主人や「な」の字さんと狭苦しい町を散歩する次手....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
を申して居《お》るようでございます。岡林杢之助《おかばやしもくのすけ》殿なども、
昨年切腹こそ致されたが、やはり親類縁者が申し合せて、詰腹《つめばら》を斬らせたの....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
な話を思い出しながら、しばらくの間《あいだ》は不承不承《ふしょうぶしょう》に、一
昨年《いっさくねん》ある呉服屋へ縁づいた、病気勝ちな姉の噂《うわさ》をしていた。....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
しかった。しかし――今はそんなことに恋々《れんれん》としている場合ではない。俺は
昨夜《ゆうべ》もう少しで常子の横腹を蹴《け》るところだった。……
「十一月×日 ....
「運」より 著者:芥川竜之介
じつろく》をしに行く所らしいのでございますな。
「しかも、その物盗りと云うのが、
昨夜《ゆうべ》、五条の坂で云いよった、あの男だそうじゃございませぬか。娘はそれを....
「狂女」より 著者:秋田滋
まった。十二月のこえを聞くと、この町にも普魯西の兵隊が攻めて来た。 僕はそれを
昨日のことのように覚えている。石が凍って割れるような寒い日のことだった。痛風がお....
「初雪」より 著者:秋田滋
。 彼女はもうこの世の人ではあるまい。世のなかの営みは、自分以外の人たちには、
昨日となんの変ることもなく続くであろう。が、彼女にとってはすべてが終ってしまう。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
って来ながら、「どうも心配です。」という。ファラデーは「何にが」という。「いや、
昨日来た委員連の希望を御|諾きにならないのではあるまいか。それが心配で。」と返事....