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昨夏
「昨夏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昨夏の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
、単身いずこにか失踪したり。同仁《どうじん》病院長山井博士の説によれば、忍野氏は
昨夏|脳溢血《のういっけつ》を患《わずら》い、三日間|人事不省《じんじふせい》な....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
、無謀の暴挙で大量生産を敢てした円本の残本を各地方から東京へ返送して来た総数は、
昨夏以来今秋までの間に約三百万冊である、其三百万冊を小車、自動車、汽車、汽船等に....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
げられたる旧蹟、これぞ伊勢、八幡の諸廟と並んでわが国の誇りともすべき物なるを、一
昨夏神主の社宅を造るとて目星《めぼし》き老樹ことごとく伐り倒さる。吾輩故障を容れ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
す所茲に小生有志と計り最嶮処なる穂高諸峰の踏破を容易ならしめんと穂高小屋を計画し
昨夏完成を見るに至り食料品寝具の充備は勿論ストーブをも新設し安らかなる登山とし幸....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
て、同一の種類の気候が同じ時期の異る国をしばしば支配することを、述べている。あの
昨夏の特別な酷暑はヨオロッパの最大部分を一般に支配したばかりではなく、アメリカに....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
伴蔵に疑いをかけ、天眼鏡で伴蔵を見ようとするのはいかにも易者らしくて愉快である。
昨夏、歌舞伎座で六代目が上演した半七捕物帳の「河豚太鼓」は宇野信夫君の脚色である....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
春風亭年枝怪談」や「ちきり伊勢屋」の秀作はまさしく瞠目に価するとよろこんでいる。
昨夏も私の倅《せがれ》分たる永井啓夫に正蔵君は、 「あなたのお師匠さんとは二十三....
「小説 円朝 あとがき」より 著者:正岡容
昨夏四十有余枚書きだした『圓朝』はあまりにも伝記の擒《とりこ》となってしまってい....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
り、奥州に入るの報道あり。余がさきに、そのはじめて東京に入りしの風説に接したるは
昨夏のことにして、深川区をもって起源とす。その後、日本橋、京橋諸区を経て、今春に....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
かもしれない由、もし、そうできたなら、私はどれほど悦ぶか知れません。正夫さんとは
昨夏をああして二十日も一緒に暮らせましたけれど、あなたとは三年夏のなかばの日に、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
り。途中、禿頭山多し。あるいはサボテンのみの茂生せる山を見る。アンデス横断鉄道は
昨夏より全通し、ブエノスアイレス午前八時二十分発、バルパライソへその翌日午後十時....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
きに) と、例に依って、対立意識を燃やしたのはいうまでもない。それかあらぬか、
昨夏以来、北の鬼与力や三十手の面々は、俄然、腕によりをかけて征悪活動を展開し、そ....