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「昨年度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昨年度の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
血児《あいのこ》を生み、飼主をして奇利を博せしめし事あり。然るにそれより二年後の昨年度に於て該《がい》牝馬を普通の乗馬と交尾せしめたるに、奇怪にも、以前の配偶た....
階段」より 著者:海野十三
性が六十パーセントもぞろぞろ歩いているなどと言う面白い現象を指摘している。これは昨年度には病気で死んだ人が何千万人あって其の内訳はどうだとか言う紙面の上の統計の....
ヒューマニズムへの道」より 著者:宮本百合子
、あまり好都合過ぎる点、カメラの効果の点で疑問がない訳ではなかったが、この作品が昨年度の傑作の一つとなり得たのはポール・ムニの演技がこの科学者の人間的諸感情、情....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
ない節制」を文化にもたらす組織として成立し、事業を物故文芸家慰霊祭、遺品展覧会、昨年度優秀文学作品表彰、機関誌『文芸懇話会』の発行とした。そして昭和九年度(一九....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
五〇万人を突破したのが今年の六月には四二万人余に減少し、職業紹介所による就職率は昨年度に比して三パーセント乃至七パーセントを増し、求職殺到率は一二―二七パーセン....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ぞいては、全部自分の農園で出来たものだと云う事が特長と云えば特長だろう。そこで、昨年度の弥之助の農園に於ける収穫を概算して見ると次の様な事になる。 小麦 ....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
がかかって来た。某新聞社からだという。何事かと思って出てみると、国際電報によって昨年度と今年度のノーベル賞金の受賞者の名前の報知が届いた、その一人はアインシュタ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
は一ヶ年の売上高も相当巨額なものでしょうし、従って純益も莫大なものでしょう」 「昨年度の成績だと百二十二万円ばかり売っている。そうして利益は六万九千円ばかりにな....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
有洸 お名前で一目リョウゼン。関西新舞踊の明星である。 村田※子 デザイナー。昨年度全国コンクールで総理大臣賞受賞。まだ二十一、二だろうね。日本的な人材であろ....
誘拐者」より 著者:山下利三郎
は、汚れや傷み方から観察して新年に一度か二度使用した歌留多があったね、賢い女だが昨年度の日記を葬ってしまわなかったのと、下女に買物させるに菓子を撰んだことは捜査....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
乱しておらないと強弁されておるが、第十五国会の決算委員会に現れた報告書によれば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円といわれておる。この数字は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
」 と、道誉はここで、貨幣と人心との微妙な反射作用だの、元朝の故事だの、そして昨年度は、全国的に気温が高く、五穀豊作でもあったから、楮幣の裏付けは、充分に可能....