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昨日の敵は今日の友の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
ちに日本政府に申告するが宜《よ》い、われらが軍艦にて津軽までお送り申そう――と、昨日の敵は今日の友ですよ、大臣級の人物が来なくッちゃア――と、黒田さんを引っぱっ....
堕落論」より 著者:坂口安吾
法則に規定された名誉だけで、元来日本人は最も憎悪心の少い又永続しない国民であり、昨日の敵は今日の友という楽天性が実際の偽らぬ心情であろう。昨日の敵と妥協否|肝胆....
日本文化私観」より 著者:坂口安吾
る憎悪、血に飢え、八ツ裂にしても尚あき足りぬという憎しみは日本人には殆んどない。昨日の敵は今日の友という甘さが、むしろ日本人に共有の感情だ。凡そ仇討にふさわしく....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
だが――と九太夫は考えた。こういう人間に限って急場の行動迅速で、雲を霞と三千里、昨日の敵は今日の友、めったにバカを見ることがないのであろう。 「たしか中支の奥で....