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「昭和通り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昭和通りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
正義と微笑」より 著者:太宰治
きらめて、外へ出た。 陽春。額に汗がにじみ出る。つめたいものを飲みたくなって、昭和通りの小さい食堂へはいって、ソーダ水を飲んで、それからついでに、ライスカレー....
カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
かれてあった。その平凡な光景がカメラの目からは非常におもしろく見えるのであった。昭和通りに二つ並んで建ちかかっている大ビルディングの鉄骨構造をねらったピントの中....
メーデーに歌う」より 著者:宮本百合子
の五月一日は割合曇って、風の寒いような日であった。私たちは江戸橋のそばに佇んで、昭和通りを上野公園に向って行進して来るメーデーの行列を迎えた。行進して来る組合の....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
が何分不便でたまらない、然るべき専用乗物が欲しいと考えて居るうち、或る朝日本橋の昭和通りを歩くと店にマツダ号という三輪自動車が一台かざられてあった、割合安いから....
貞操問答」より 著者:菊池寛
十一時過ぎ、身体は疲労しているが、頭ばかりは興奮して、冴えてしまっている圭子は、昭和通りのマリキタという、スペイン風の酒場で、小池と差向いで、ジン・フィズの盃を....