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是丈
「是丈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
是丈の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
ても出来なくても、あの娘《こ》のは光沢《つや》が好《よ》くって評判が宜《い》い、
是丈《これだけ》揚《あが》ったって手習丈の物はなくても宜いから無闇に手間賃を出し....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
自分の名を書附けると云う馬鹿はせぬなら、此曲者は無論藻西で無いと思わねばならぬ、
是丈は誰も異存の無い所だから、此|断案は両君何と下さるゝか」警官は茲に至りて言葉....
「高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
して、其著るしき特色を認めるに従って之《これ》を分類した迄《まで》である。種類は
是丈《これだけ》で尽きたとは云えぬ。一《ひと》たび見地を変れば新らしい名を発見す....
「『土』に就て」より 著者:夏目漱石
に居るだろう。余は出版の時機に後《おく》れないで、病中の君の為に、「土」に就いて
是丈《これだけ》の事を言い得たのを喜こぶのである。余がかつて「土」を「朝日」に載....
「『吾輩は猫である』中篇自序」より 著者:夏目漱石
者たる余には何等の影響もない事だから、それも善《よ》かろうと同意して、先《ま》ず
是丈《これだけ》を中篇として発行する事にした。 そこで序をかくときに不図《ふと....
「『吾輩は猫である』下篇自序」より 著者:夏目漱石
おいそれと甕《かめ》から這《は》い上る様では猫の沽券《こけん》にも関わる事だから
是丈《これだけ》は御免蒙《ごめんこうむ》ることに致した。 「猫」の甕へ落ちる時分....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
事を一つ書いて置こう。 私はポチが殺された当座は、人間の顔が皆犬殺しに見えた。
是丈《これだけ》は本当の事だ。 二十一 小学から中学を終る....
「『吾輩は猫である』上篇自序」より 著者:夏目漱石
りに催促をするのと、多忙で意の如《ごと》く稿を続《つ》ぐ余暇がないので、差し当り
是丈《これだけ》を出版する事にした。 自分が既に雑誌へ出したものを再び単行本の....