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是迄
「是迄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
是迄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
累「はいお兄様《あにいさま》どうも重々《じゅう/\》の不孝でございました、まア
是迄御丹精を受けました私《わたくし》が、お兄様のお言葉を背きましては、お母様《っ....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
今晩|斯様《かよう》に風が吹きますので薩張《さっぱり》人通りがございませんから、
是迄立って居ましたが少しのお恵みも受けませず、今晩此の儘帰りましては親を見殺しに....
「臨終まで」より 著者:梶井久
てやりたいと思いまして「もうお前の息苦しさを助ける手当はこれで凡て仕尽してある。
是迄しても楽にならぬでは仕方がない。然し、まだ悟りと言うものが残っている。若し幸....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
石の城下、高島に於ける出来事である。 偖、斯うして巨財を贈わった。本条純八は、
是迄の貧しい生活を捨てて、栄誉栄華に日を送る事を、何より先に心掛けた。 この物....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
来んければならん」 と林藏の前へも同じような御馳走が出ました。 大「のう林藏、
是迄しみ/″\話も出来んであったが、今日は差向いで緩くり飲もう、まア一盃酌いでや....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
母「御尤もでございますが、私の宅の娘は年は二十五にもなり、体格も大きいけれども、
是迄屋敷奉公をして居りやしたから、世間の事を知らねえ娘で、中々人さまの妾になって....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
なるのだ、併し又|斯様な時は憎まれるのが却って親切になるかも知れない、今日はまず
是迄としておさらば/\」 新「鳥渡便所を拝借致しとうございます」 米「さア此方へ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
籠りし時程は、今つくねんと影法師相手に独見る事の面白からず、栄華を誰と共に、世も
是迄と思い切って後妻を貰いもせず、さるにても其子|何処ぞと種々尋ねたれど漸くそな....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
の「はいお初にお目にかゝりまして、お噂には毎度承知いたして居りやんしたけれども、
是迄はおかしな訳で、染々お目にかゝる事も出来ませんで、私ゃア茂之助の女房のおくの....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
い取りに来ようだ」 圖「狡い事をするとつまり損をするぜ」 馬「損をするってえ旦那
是迄|私は何にでも損をした事はございません、そりゃアもう、からッきし酔ってお座敷....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
・ヂョンス卿が証言した。(昨年十二月十八日の所掲) カムミンスの他の自動書記は
是迄四五種ある。其文体は各々相違して居る。又彼の自著小説があるが、是は全く右数種....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
、私は完全に手に入れた。何んという好運であったろう。そこで私は夫れを材料として、
是迄|幾個かの物語を諸種の雑誌へ発表したが、今回は赤格子九郎右衛門に就き、「緑林....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
するかと思ったが是だけはちと当てが外れた」 「そうは問屋が卸ろさぬものじゃ。もう
是迄に卸ろし過ぎている。ワッハッハッ」 「ワッハッハッ」 「ああ夫れでは此私は天....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
私の身を立てる様な見っともないことは出来ないが、そのお客を取りたいならお取りな、
是迄も他のお客は取らないと云っておいたって、内々取ってたか何だか分るものか、お取....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
所備中国阿賀郡村尾村一向宗穢多寺永宝寺と申もの有之、尤本寺は摂津富田本照寺にて、
是迄素人僧の儀は、呼出之節は如何取扱候て宜候哉。此段奉伺候様、国元役人共申越候に....