是非も無い[語句情報] » 是非も無い

「是非も無い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

是非も無いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
も、役に立たんことが多い。学んで、役に立つのは、流行《はやり》唄ぐらいのものだ。是非も無い」 「大砲は?――このままで――」 「真逆《まさか》、背負って歩く訳に....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
が無くなって、鼻の穴が縦に伸びて中の鼻毛でも見えそうな気分を示すので、これは誠に是非も無い鼻の表現と申し上ぐべきでありましょう。 「鼻毛をよむ」というのは、こう....
鵞鳥」より 著者:幸田露伴
。」 と善良な夫は反問の言外に明らかにそんなことはせずとよいと否定してしまった。是非も無い、簡素な晩食は平常の通りに済まされたが、主人の様子は平常の通りでは無か....
露肆」より 著者:泉鏡花
、きちんと分けて、額にふらふらと捌いた、女難なきにしもあらずなのが、渡世となれば是非も無い。 「石油が待てしばしもなく、※と燃え移るから起るのであります。御覧な....
南国太平記」より 著者:直木三十五
力なら、調伏は、成就《じょうじゅ》致しましょうな」 玄白斎は、暫くしてから 「是非も無い」 それも、元気の無い、低い声であった。 「婆あ――粥《かゆ》は未だ....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
見ると、夜の明けて後の事がどの様だろうと、恐れと絶望とが益々深く人心に浸み込むは是非も無い。 或いはこの夜の中に太陽の勢いが幾分か衰微するかも知れぬなどと、強い....