昼の御座[語句情報] » 昼の御座

「昼の御座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昼の御座の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
ご存じでなかった。命婦や弁なども御心配をさせまいために申さなかったのである。宮は昼の御座へ出てすわっておいでになった。御|恢復《かいふく》になったものらしいと言....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しめやかに、そこでしばしお二人だけの晩餐になる。 それが終ると、席はまた清涼の昼の御座へ移された。――なおまだ、夜の御殿へお入りないのは、一たん休息に退がった....
私本太平記」より 著者:吉川英治
寮ではいっている。 ――ここ、あらゆる行事や行幸も見あわせられて、夜の御殿も、昼の御座も、清涼殿いったいは巨大な氷室と異らなかった。いまも、かすかな蔀明りを横....
私本太平記」より 著者:吉川英治
のたくみに乗ぜられたら?」 と、もう一日もすておけない不安にかられだしていた。昼の御座であった。彼女は人なき折をみてついに胸の火ぶたを切った。その顔いろには後....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、大燈、夢窓の両禅師からうけた禅の丹心も、その活機を見つけるところもない幾十日の昼の御座、夜ノ御殿のおん悩みらしかった。――そして来るべきものはひたひたと月日が....