昼夜を分かたず[語句情報] » 昼夜を分かたず

「昼夜を分かたず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昼夜を分かたずの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蠅男」より 著者:海野十三
市内に潜伏しているのであろう。 さあいま一息だとばかり、係官はじめ帆村探偵も、昼夜を分かたず、蠅男の逃げ去った跡を追い、要所要所を隈なく探していったのであるが....
丹下左膳」より 著者:林不忘
定になっておりました。 山王わきの普請奉行所には、正副両造営奉行を取りまいて、昼夜を分かたず、評定やら、打ちあわせやらに、眼のまわるようないそがしさ。 書物....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
怪事件突発! なにしろこういう絶海の孤島も同じようなところで、まっくろになって昼夜を分かたず、激しい労働に従っている人たちが三千人もいるのであるから、人間の心....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
して、酒がもたらすところの楽しい妄想の代りに、彼は恐ろしい悪夢に絶えずおそわれ、昼夜を分かたずその悪夢の毒気を吸いながら、かの狂暴残忍なローマの先人たちよりも更....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
発せば、いちいちその答えを得という。この声、最初の間は夜分のみ聞こえしが、後には昼夜を分かたず聞こゆるに至りしかば、このこと、いつしか近村の一大評判となり、人々....
三国志」より 著者:吉川英治
らし必ず断罪に処すぞ」 「仰せまでもないこと」 諸将は、命を奉じて、これからは昼夜を分かたず、甲冑を脱ぐまいぞ――と、申し合わせた。 張飛は、その後で、 「....