昼時分[語句情報] »
昼時分
「昼時分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昼時分の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
て家《うち》へ帰って、國藏に此の事を話そうと思うと、其の晩は帰りませんで、翌日の
昼時分に帰って来まして、 國「お浪今|帰《けえ》ったよ、寝てえちゃアいけねえ、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の十日ごろまで続いた。時には五百人からの一組が三留野方面から着いて、どっと一時に
昼時分の馬籠の宿場にあふれた。ようやくそれらの混雑も沈まって行ったころには、かね....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
来たのであった。その彼が峠の上の新茶屋で足を休めて行こうとするころはかれこれもう
昼時分に近い。彼は茶屋の軒をくぐって、何か有り合わせのもので茶漬けを出してもらお....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
話していた。 「どうです、林さんに一つ案内してもらおうじゃありませんか。ちょうど
昼時分で、腹も空いている……」 校長はこう言って同僚を誘った。みんな賛成した。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
これごらんあそばせ、上着が空色の熨斗目《のしめ》で日暮方という代物《しろもの》、
昼時分という鳶八丈《とびはちじょう》の取合せが乙じゃあございませんか。それにこれ....
「鹿狩り」より 著者:国木田独歩
、そうだろう、今に見ろここで大きな奴を打って見せるから。』 かれこれするうちに
昼時分になったが鹿らしいものも来ない、たちまち谷を一つ越えたすぐむこうの山の尾で....
「まぼろし」より 著者:国木田独歩
文造は約束どおり、その晩は訪問しないで、次の日の
昼時分まで待った。そして彼女を訪ねた。 懇親の間柄とて案内もなく客間に通って見....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
傳「それじゃア何うしますえ」 杣「この谷川へ投り込んで置きますと、ちょうど翌日の
昼時分に私共の村に流れて着きます」 傳「へえ、のんきなものですなア、お茶を一つ戴....
「おおかみをだましたおじいさん」より 著者:小川未明
て、あたりは、一|面に、真っ白でありました。 おじいさんは、ちょうど、その日の
昼時分でありました。山に、息子がいって、炭を焼いていますので、そこへ、米や、芋を....