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時の記念
「時の記念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時の記念の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四十年前」より 著者:内田魯庵
たのは当時の青春の憧憬に発途しておる。 井侯の欧化政策は最早夢物語となった。当
時の記念としては鹿鳴館が華族会館となって幸い地震の火事にも無事に免かれて残ってる....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
左の目の下を傷けたようだと仰しゃいました。 先生のお目にとまったあの疵は、その
時の記念でございましょう。 大奥様はそれから文夫様のお身を御案じになり、弟様が....
「わが町」より 著者:織田作之助
んの写真が出てるぜ。」 と大声だした。君枝の父親が町内のマラソン競争に優勝した
時の記念写真が、三枚五十銭の見本の札をつけて、陳列してあったのだ。出張撮影らしく....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
では、もはや彼らを呼ぶに小屋者などと賤しめた称をするものもありませんが、やはり旧
時の記念として、今以て歌舞伎座のような立派な建築物でも、また帝国劇場のような新し....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ですね。やはり身を入れて丁寧にお仕上げなさるようにお勧めします。学校時代の終わる
時の記念ですからね。私はだんだんと健康を恢復してゆきますから、悦んで下さい。安静....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
中津川の方に迎え、その人を中心に東濃地方同門の四、五人の旧知のものが小集を催した
時の記念である。その時の正胤から半蔵に贈られたものである。本居宣長の筆になった人....
「小さいアルバム」より 著者:太宰治
たとしの秋に、或るひとに連れられて松竹の蒲田《かまた》撮影所へ遊びに行って、その
時の記念写真なのです。その頃、松竹の撮影所は、蒲田にありました。その時、私を連れ....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
し出した参謀本部の十万分の一の地図を、私の前にひろげさせた。 「もう今では、その
時の記念は全部処分してしまって、何にも残っていませんが……」 病人にとっては、....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
た時、眼をパチパチとさせて眼くばせをした。そういう心持を眼で伝えたのである。この
時の記念としてレーリー賞の資金が集められた。彼はまた大学財政の窮乏を救うためにカ....
「狐」より 著者:永井荷風
つ残って居る古井戸はこれこそ私が忘れようとしても忘《わすれ》られぬ最も恐ろしい当
時の記念である。井戸は非常に深いそうで、流石《さすが》の安も埋めようとは試みなか....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
この道にはまったく素人の私だから、無論モノにはなっていないのが当り前だが、ただ当
時の記念としてここにその即吟を書き残してみた。 衣に摺りし昔の里かかきつばた ....
「サフラン」より 著者:森鴎外
め入の時に持って来られたと云う百人一首やら、お祖父《じい》さまが義太夫を語られた
時の記念に残っている浄瑠璃本《じょうるりぼん》やら、謡曲の筋書をした絵本やら、そ....