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時事問題
「時事問題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時事問題の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
》をさせながら、彼自身先に退屈し出した。こう云う時ほど生徒を相手に、思想問題とか
時事問題とかを弁《べん》じたい興味に駆《か》られることはない。元来教師と云うもの....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
文芸時評の型が出来て行くとすれば、その文芸時評にとって一番都合のよい対手は、直接
時事問題を取り扱った作品だろう。ところが事実、そういう性質の作品が注目を惹きつつ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
稀薄化と性格の疎外との外ではない。 * 現代の問題を吾々は決して広い意味に於ける
時事問題に限らない。そうではなくして一切の問題が現代の問題という資格を持っている....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
しかなくなるだろう。 ジャーナリズムの特色は実は、その現実行動性なのであって、
時事問題とは言葉の通り、決して永久な問題ではあり得ない、公衆が健忘症である所以で....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
の専門家である処の新聞学者ではなくて、普通の所謂社会学者達が、新聞を学界の一つの
時事問題として選んだことはこの際興味がある。 とに角新聞が、少なくとも今日のイ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
りは、全く問題にならなくてもいいかも知れない。処が之こそ見遁すことの出来ぬ大事な
時事問題で実際問題なのだ。吾々の日常生活の問題はこうした
時事問題乃至実際問題を抜....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
於ける政治的言論にある。いや一般に、日本ラジオ放送に於ける政治的言論にある。処で
時事問題は本来全く政治的なものだ。夫がただのニュースであっても政治的本質を有って....
「太宰治との一日」より 著者:豊島与志雄
ちょっと面喰った。 酒の席でまで文学論をやることは、太宰も私も嫌いだ。政治的な
時事問題なども面白くない。話はおのずから、天地自然のこと、つまり山川草木のことが....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
って、それからはもうなんらの公職にもつかなかった。それでも自分独りの勉強以外に、
時事問題、実際直接な社会改革、フランスにおける社会教育の改造、などに先見の明をも....
「波多野邸」より 著者:豊島与志雄
書記局にいた山口専次郎も、しばしばやって来た。彼は書物などは殆んど見向きもせず、
時事問題について誰彼の差別なく意見を求めた。有名な文士の吉村篤史も、時々やって来....
「真相かくの如し」より 著者:坂口安吾
そうじゃないんだ」 彼は六法全書をとりだして著作権法第二〇条ノ二を示した。 「
時事問題ニ付テノ公開演述ハ著作者ノ氏名、演述ノ時ト場所ヲ明示シテ之ヲ新聞紙又ハ雑....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ェストミンスター宮殿の一部。ここで国事犯に対する審問が行われ、その入口のところで
時事問題を論じたパンフレットが焼棄されたのである。 〔第二章 駅逓馬車〕 シュ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
扱はいずれも外面的で、どうやら合理的科学的な方法への傾向を持っていた。その上にも
時事問題にまで心を牽かされていた。それはそれで調和が取れていれば好かったが、ただ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
現代の政治家、実業家、文士、著名の俳優、芸者等、凡ゆる階級の代表的人物や、代表的
時事問題の誹毀讒謗的文章があらわれだした。 自身攻撃されるのを防ぐために、有名....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
たと言われております。では、そういう彼が、どうして当時最も社会の注目の的となった
時事問題に肉迫していったかと申しますと、彼は非常な新聞愛読者だったそうであります....