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時代感覚
「時代感覚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時代感覚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
月並みな感覚に過ぎない。老大家の風俗小説らしく昔の夢を追うてみたところで、現代の
時代感覚とのズレは如何ともし難く、ただそれだけの風俗小説ではもう今日の作品として....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
や常磐津が、ビゼイやモツアルトと交替しかけていた時分だったが、この音楽ほど新旧の
時代感覚を分明に仕切っているものはなかった。 食堂の開くのにはまだ少し間があっ....
「誰のために」より 著者:宮本百合子
要素と封建的な要素との相剋であった。どんな文学者でも、その作家が真率な生活感情と
時代感覚をもっていれば、その相剋は作品にも歴然とあらわれたし、その生死にもかかわ....
「新感覚論」より 著者:横光利一
等しく物さびたある批評家達の頭であろう。風流なるものは畢竟ある時代相から流れ出た
時代感覚とその時代の生活の感覚化との一致を意味している。これが感覚的なものか直感....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
楼が落語界の新人であったが、彼の泥臭さに比べれば、歌笑は洗錬されてもいるし、より
時代感覚に密着している。サトウ・ハチローと歌笑の座談会で、ハチロー氏が海中でクソ....
「“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
と考えられないからであるし、二人ながら、落語の世界では新型であっても、それほどの
時代感覚があるわけでもなく、芸自体として、一流品では決してない。二流品でもない。....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
は一歩も前進することはないであろう。何よりもいけないことは、彼らのほとんど全部が
時代感覚というものを持つていないことである。それは、彼らの旧態依然たる演説口調を....