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時日
「時日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いるかを算定することができるはずである。しかしこの種の観測が始まって以来まだ余り
時日がたたないから、今のところこの非常に重要な問題に対して何らの解答を与えること....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
したのであります。 フィンランドはソ連に屈伏はしたものの、極めて劣勢の兵力で長
時日ソ連の猛撃を支え、今日の兵器に対しても防禦威力の如何に大なるかを示しました。....
「瘤」より 著者:犬田卯
信じているんだ。 だが、いかに瘤の存在によってそれが守られていようと、要するに
時日の問題でなければなるまい。無力文盲に近い貧農たちの無けなしの土地を整理して、....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
ッと描けるものはありません。構想を練り、下絵を描き、はじめて筆をとるのですから、
時日もかかります。また、私はどんな用向きの画でも、現在の自分の力を精一杯尽くして....
「迷彩」より 著者:上村松園
は、歴史物を描いてみようという考えで、少し計画を進めて見たのでしたか、どうしても
時日がないことか分りましたので、とうとう中止してしまいました。それには夏中の疲れ....
「虹と感興」より 著者:上村松園
りました。 私は、図題をきめるのに、かなり大事をとりますので、これにも、しぜん
時日を要するわけですが、ある日の夕暮、私は、うちで行水を致しておりますと、ちょう....
「中支遊記」より 著者:上村松園
経験もない私にとって一ヵ月といえば大変なものであるが、過ぎさったものはほんの短い
時日にしか思えない。この年になって日本以外の土地に足跡を残したのは思いもよらぬ幸....
「妖怪学」より 著者:井上円了
晴れを祈るがごときは、大いに人の心を慰め、多少これによりて安心を営み、雨を待つに
時日の長きをも、さほど意にせざることあるべし。これ、いわゆる精神作用なり。また、....
「迷信解」より 著者:井上円了
刻にその生まれたるもの、必ず五、六十人あるべし。もし、人の運不運はその生まれたる
時日によりて定まるものならば、これらの人はみな、釈迦、孔子などと同一の運命に際会....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
志相募り遠足遊山をなすことあり、これをピクニックという。しかるときは、あらかじめ
時日と場所とを定め、有志のものへ切符を売り渡す。もしその場所水浜なれば、当日端舟....
「西航日録」より 著者:井上円了
三時すでに暗黒に帰すという。 満城霞気暁如凝、五月中旬猶結氷、此地又驚無昼夜、十
時日没二時昇。 (市街のすべてが霞にとざされ、暁もそのままこり固まったように思わ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
紹介するは、地方教育上今日の急務と信じ、ここに南遊の志を起こすに至る。その周遊の
時日限りありて、詳細の視察は到底望むべからざるも、諺に「百聞一見にしかず」という....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
で護衛する。また文化同盟の事務所には、学生が合宿して用意を整えて対峙する。私も当
時日本橋におったが、いつ押しかけて来るか分らないので、何時も用意して対峙すると云....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
る石郷岡大尉、荒川の援助者の一志茂敬の三人が出資者となる話が決まったのだ。 当
時日本で作られていたのは、もとはブリキに段をつけるロールにボール紙を通したもので....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の心胆を奪って大胆無比の作戦をなし遂げ得た。 あの極めて劣勢なフィンランドが長
時日良く優秀装備のソ軍の猛攻を支えた事は今日でもいかに防禦力の大であるかを示して....