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時期
「時期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
えるほど、己は袈裟を愛しているだろうか。己と袈裟との間の恋愛は、今と昔との二つの
時期に別れている。己は袈裟がまだ渡に縁づかない以前に、既に袈裟を愛していた。ある....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
い》の馬の必死に交尾《こうび》を求めながら、縦横《じゅうおう》に駈《か》けまわる
時期である。して見れば彼の馬の脚がじっとしているのに忍びなかったのも同情に価《あ....
「或る女」より 著者:有島武郎
。それは倉地が葉子の蠱惑《こわく》に全く迷わされてしまって再び自分を回復し得ない
時期があるだろうというそれだった。恋をしかけたもののひけめとして葉子は今まで、自....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
れは一見そう見えたに違いない。なぜならば、実行に先立って議論が戦わされねばならぬ
時期にあっては、労働者は極端に口|下手《べた》であったからである。彼らは知らず識....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
特殊の接触、特殊の機会によってのみ発生するものではない。我々青年は誰しもそのある
時期において徴兵検査のために非常な危惧《きぐ》を感じている。またすべての青年の権....
「弓町より」より 著者:石川啄木
詩の内容が貧弱であるということであった。 しかしその事はもはやかれこれいうべき
時期を過ぎた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ とにもかくにも、明....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
か。 地球が造られた始めにはそこに痕跡すら有機物は存在しなかった。そこに、或る
時期に至って有機物が現われ出た。それは或る科学者が想像するように他の星体から隕石....
「『聖書』の権威」より 著者:有島武郎
ったと思います。人には性の要求と生の疑問とに、圧倒される荷を負わされる青年と云う
時期があります。私の心の中では聖書と性慾とが激しい争闘をしました。芸術的の衝動は....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
である。同じ考えはまたペルシア、イスマエルの伝説にも現われ、ここでは世界は六つの
時期に区切られて出発したことになっている。物質が何らかの非物質的なものから、ある....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
想でもありません。再三申しました通り、西洋の歴史を見ますと、戦争術の大きな変転の
時期が、同時に一般の文化史の重大な変化の
時期であります。この見地に立って年数を考....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
三浦半島の一|角、横須賀であったことであります。更に彼女はその生涯の最も重要なる
時期、十七|歳から三十三|歳までを三浦半島で暮らし、四百|年前彼女の守護霊が親め....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
続くといえる。少くとも愛の生活が、相互の利益である間は、一緒に住んでいるが、或る
時期に達して、別れて住むことが望ましくなれば、彼等は何の未練もなしに、各自の行く....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
私は前後約十二年北海道で過した。しかも私の生活としては一番大事と思われる
時期を、最初の時は十九から二十三までいた。二度目の時は三十から三十七までいた。そ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ところの計画経済による以外に道はありません。現在、わが国経済界の実情は物資不足の
時期は通り過ぎて、物資過剰のときとなって、資本家、企業家は生産制限をたくらんでお....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
つ学生大会をやって、大いに軍事研究団反対の気勢を挙げてほしいと言う。私は、卒業の
時期が延びて、まだ学校に籍があって雄弁会に関係して居たものだから、雄弁会主催とい....