時知らず[語句情報] »
時知らず
「時知らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時知らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
江戸一あしのはええ駕籠屋はいねえかよ!」 飛び出した声の騒がしさ。右門の知恵も
時知らずに無尽蔵だが、伝六の騒々しさも
時知らずです。まもなく仕立てた駕籠に乗ると....
「蠅供養」より 著者:田中貢太郎
うですわね」と、女は何か考えながら気の無さそうに云った。 「早いとも、早いとも、
時知らずの蠅じゃよ」と、女房は女の方を見て、そして、蠅の方に眼をやるともう蠅は見....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
き、岩泉屋という宿で脚絆《きゃはん》をといた。 天保のはじめころから、この浦に
時知らずにくじらが寄るようになり、妓楼百軒という繁昌で、米のない土地から、人買い....
「あじゃり」より 著者:室生犀星
り上げてお食りになるのだそうでございます。その他、南向きの山の温かい石のかげに、
時知らずのわらびや、ぜんまい、あざみの芽を植え、それを冬の間に召しあがるので、す....