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時評
「時評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「如是我聞」より 著者:太宰治
ました、握手しましょう、などと言い、こっちはそうかと思っていると、その後、新聞の
時評やら、または座談会などで、その同一人が、へえ? と思うくらいにミソクソに私の....
「遺書」より 著者:尾崎秀実
し去って行きたいと思っています。世界観あり、哲学あり、宗教観あり、文芸批評あり、
時評あり、慨世あり、経綸あり、論策あり、身辺雑感あり、過去の追憶あり、といった有....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
もの、そこに集まる客の頭も思い思いだ。一方にはそこに置いてある新版物を見つけて当
時評判な作者|仮名垣魯文の著わしたものなぞに読みふける客もあれば、一方には将棋を....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
おやめになるようおすすめします」 「そりゃ何故かね」 「何故って、あの大使館は当
時評判がよろしくないんで……。過去一年間に、あの大使館をくぐった者は、総計七千七....
「或る忠告」より 著者:太宰治
ちくさいよ。ばかに気取ってるじゃないか。それでも何か、書いたつもりでいるのかね。
時評に依ると、お前の心境いよいよ澄み渡ったそうだね、あはは。家庭の幸福か。妻子の....
「感想家の生れでるために」より 著者:坂口安吾
感想家の生れでるために 坂口安吾 文芸
時評はない方がよい。下品で、不潔俗悪で、百害あるのみだからである。文芸
時評という....
「俗物性と作家」より 著者:坂口安吾
(上) 先日高見順君の文芸
時評に私の「逃げたい心」の序文の文章をとりあげて、作家は外部条件に左右されて、作....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
子の勉強が了ってからであった。 三面をザッと読んでから、文芸欄を開いて、随筆や
時評などを漫然と読んでいると、ふと「新劇研究会の公演」という見出しが眼についた。....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
なかを乗りまわした。人気商売であるから、船頭にも余分の祝儀をくれた。殊にそれが当
時評判の高い李香であるというので、船頭もよくその顔をおぼえていたのだ。その李香が....
「自信の無さ」より 著者:太宰治
本紙(朝日新聞)の文芸
時評で、長与先生が、私の下手な作品を例に挙げて、現代新人の通性を指摘して居られま....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
はじめの相談では、月々の今日的な出来事、主として犯罪の犯人の手記にもとづく社会
時評というのであったが、こうして手記を読んでみると、どう扱ってよいのか、甚だしく....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
二三年前まで近藤日出造君の編輯による『漫画』という雑誌があった。漫画的な社会
時評に重点をおいたかなりシンラツで肩のこらない良い雑誌であったが、売行きは悪かっ....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
じさせない「天使」の弱さは、どこから来るのだろうか。北原氏が荷風以下多くの作家を
時評で退ける時の強さを、いつ作品の上で示すのだろうか。たしかに、文学は文学者にと....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
〉を描かれましたが、それを見て大そう感心しました。古画より生気溌剌として大変に当
時評判どした。それをな、直写しさして貰いましてな……それから御殿に絵画共進会があ....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
家の何代目かの後継ぎだが、十一の時行方不明になったままで今日に至っている。その当
時評判だったのでね、その頃僕はまだ馳け出しの記者だったが侯爵家の内偵を命ぜられ調....