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「時論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

時論の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
の深淵に臨ましむるものなり」と。この尊王旨義ははなはだ明白なり、然りといえども当時論者は政府部内の人にあらずして一個の人民なり、しかしその述ぶるところは時の政府....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
十三日の祇園 十三日には学校でも授業を休んだ。この授業を止む休まないでは毎時論があって、校長は大抵の場合には休む方針を執り、幹事先生は成るべく休まない方を....
田舎教師」より 著者:田山花袋
破れたのも、表から来る人の眼にみなうつった。校長の室には学校管理法や心理学や教育時論の赤い表紙などが見えた。 「君にはほんとうに気の毒でした。実はまだ手筈だけで....
作家は戦争挑発とたたかう」より 著者:宮本百合子
何の発言もない。 八月号の『世界評論』丹羽文雄氏の小説「一時機」と、七、八月『時論』にのった山口一太郎元大尉の二・二六事件の真相「嵐はかくして起きた」「嵐のあ....
平和への荷役」より 著者:宮本百合子
日本の気質《かたぎ》が下劣と認めている態度である。 法学博士横田喜三郎氏が、『時論』五月号の評論に詳細に述べておられるとおり、第二次大戦で直接国土に戦禍をうけ....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
だという、そうした弊害がここにすぐ様伏在していることを注意しなければならぬ。この時論文は作文となり、即ち論文としての資格を忘れ又は放擲する。と云う意味は、作文と....
あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
ざるを得なかった。 こんにち、いくらかひろげられている発言の範囲で考えると、当時論じられた日本の転向の問題は論法のすべてを一貫して、観念的な傾きがつよく見られ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
てこの士君子なる者を評すれば、その言行あるいは方向を誤るもの多しといえども、こは時論の然らしむるところにて、その人の罪にあらず、その実は事をなすの気力に乏しから....