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時過ぐ
「時過ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時過ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外科室」より 著者:泉鏡花
ふね》伯爵夫人の手術をば予をして見せしむることを余儀なくしたり。 その日午前九
時過ぐるころ家を出《い》でて病院に腕車《わんしゃ》を飛ばしつ。直ちに外科室の方《....
「家」より 著者:島崎藤村
感じを抱くように成った。 ある晩、お雪は直樹の家を訪ねると言って出て行った。十
時過ぐる頃まで帰って来なかった。妙に三吉は心配に成って来た。 「母親さん――お雪....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
しつ。籠をば糸つけて肩に懸け、袷短に草履|穿きたり。かくてわれ庵を出でしは、午の
時過ぐる比なりき。 麓に遠き市人は東雲よりするもあり。まだ夜明けざるに来るあり....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
も昔の定めを更えで二七の日をば用いるなるべし。昼餉を終えたれど暑さ烈しければ、二
時過ぐる頃ようやく立出ず。 四方の山々いよいよ近づくを見るのみ、取り出でていう....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
べてバタの燈明を上げ、その他沢山な供養物を供え仏名を唱えて礼拝を致し、もはや十二
時過ぐると思う頃から法華経を唱え始めたです。で午前四時に至って
を挙げました。....