晒し木綿[語句情報] » 晒し木綿

「晒し木綿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

晒し木綿の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
どし》をしめたことがないから、晒《さら》し木綿《もめん》を六尺買わせて下さい。」晒し木綿を手に入れることはわざわざ近所の呉服屋へお松を買いにやるまでもなかった。....
河明り」より 著者:岡本かの子
|艘通って、筏師も筏へ下りて、纜を解き出した。 やや風が吹き出して、河の天地は晒し木綿の滝津瀬のように、白瀾濁化し、ときどき硝子障子の一所へ向けて吹雪の塊りを....
再度生老人」より 著者:佐左木俊郎
いのじゃ。睾丸は誰にもあるのじゃからの。」と老人は言った。 母は奥から、新しい晒し木綿を持って来て、再度生老人に渡した。老人は、綿入れと褌とで、すっかり温かく....
死児を産む」より 著者:葛西善蔵
……」と、自分はほとんど機械的にこう呟く。…… やがて、新モスの小ぎれ、ネル、晒し木綿などの包みを抱えて、おせいは帰ってきた。 「そっくりで、これで六円いくら....