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晩ず
「晩ず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
晩ずの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斗南先生」より 著者:中島敦
を彼は感じた。 それから伯父はその薬を飲み、やがて寝入ってしまった。三造はその
晩ずっと、眠続けている伯父の側について見守った。一時の感動が過ぎると、彼には先刻....
「和太郎さんと牛」より 著者:新美南吉
といっしょにいったときが五晩、そしてやはり若い衆であったころ、毎年村の祭の夜ひと
晩ずつ山車《だし》の夜番をしにいったものでした。そのほかに、和太郎さんが、家をあ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
、気味の悪い、いやな顔だろう。 初めての差入弁当だ。麹町の警察と警視庁とに一と
晩ずつを明かして、二日半の間、一粒の飯も一滴の湯も咽喉を通さなかった今、初めて人....
「ロシアの旅より」より 著者:宮本百合子
イナの野を横切って、こちらで有名な温泉のあるキスロボードスク、ピヤチゴルスクに一
晩ずつ泊りました。コーカサスに近づいたこのあたりの景色は雄大です。山が多い。その....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
菩薩峠の著者にもぜひ来て泊ってもらいたい、ここには四軒、宿屋があるから、一軒に一
晩ずつ泊っても四晩泊れる――と、何かしらの好意を伝えてくれとか、くれるなとか、こ....
「魔像」より 著者:林不忘
日中は大したことはあるまいが、夜ひとりでいるのは剣呑《けんのん》だというので、一
晩ずつ三人の家を順に提供し合って、三人寄れば文殊《もんじゅ》の智力《ちりょく》、....