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「晩学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

晩学の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
階の部屋を割り当てられた。同室は鰐口弦《わにぐちゆずる》という男である。この男は晩学の方であって、級中で最年長者の一人であった。白|菊石《あばた》の顔が長くて、....
観画談」より 著者:幸田露伴
くれた人の友達に某甲という男があった。その男は極めて普通人|型の出来の好い方で、晩学ではあったが大学も二年生まで漕ぎ付けた。というものはその男が最初|甚だしい貧....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
ました。」 これで一通り訓戒が済んで、後《あと》は自慢話になった。先生も法律は晩学で、最初は如何にも辛かったが、その辛いのを辛抱したお蔭で、今日《こんにち》で....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
んとして、鉄瓶に手を懸けたる、片手を指折りて数えみつ。 「十五の違だね。もっとも晩学だとかいうので、大抵なら二十五六で、学士になるのが多いってね。」 「無論さ。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
らえてみたのですが、 「いいや、僕は無精者で、語学なんぞはようやりません、それに晩学ではね」 と突放されたが、まだ相当脈はあるように、青年には思いきれないものが....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
た天下の人、ことごとく文才を抱くべきにもあらざれば、辺境の土民、職業忙わしき人、晩学の男女等へ、にわかに横文字を読ませんとするは無理なり。これらへはまず翻訳書を....