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普賢菩薩
「普賢菩薩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
普賢菩薩の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
吉弥の坐っているのがふらふら動くように見えるので、あたかも遠いところの雲の上に、
普賢菩薩が住しているようで、その酔いの出たために、頬の白粉の下から、ほんのり赤い....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
気ちげえだでなあ――へ、へ、へ」
と、相棒も、いやしく笑って、
「気ちげえの、
普賢菩薩《ふげんぼさつ》なら、正気のすべたと、比べものにゃあならねえ。ふ、ふ、ふ....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
君、いかが。」 などと、お話がありそうである。 と、麓の牛が白象にかわって、
普賢菩薩が、あの山吹のあたりを御散歩。 まったく、一山の仏たち、大な石地蔵も凄....
「源氏物語」より 著者:紫式部
へ映った。はっとした。その次に並みはずれなものは鼻だった。注意がそれに引かれる。
普賢菩薩《ふげんぼさつ》の乗った象という獣が思われるのである。高く長くて、先のほ....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
れでもいけない、あれでもいけないというので、五十五人の善知識をへめぐって、最後に
普賢菩薩に会って、阿弥陀如来に帰命するということになっているのでありますが、そう....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
愧死するに値する。東京在住の人は帝室博物館に所蔵せられて頻繁に展示せられる「白象
普賢菩薩像」に接する機会が多い。此の同じ藤原期の仏画に接して日本に曾てあった色彩....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
普賢菩薩《ふげんぼさつ》のお白象《はくぞう》 チャッチャッチキチ、チャッチキチ....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
、そのまま取出して、巨石の床に据えた処は、松並木へ店を開いて、藤娘の絵を売るか、
普賢菩薩の勧進をするような光景であった。 渠は、空に恍惚と瞳を据えた。が、余り....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
には一疋の大きい白象が立っている。その背に造られた玉台の上には、白い肌のあらわな
普賢菩薩が、彫刻や画にある通りの姿をして、瞑想に沈んでいる。やがて伽陵頻伽の人鳥....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ェというのはチベット暦の十一月二十五日の夜の十二時から始まりますので、その意味は
普賢菩薩の願文会という意味です。二十五日の夜から十四日間その事をやるので、毎夜十....
「法然行伝」より 著者:中里介山
見た人もある。 又法然が叡山の黒谷で法華三昧《ほっけざんまい》を行っていた時|
普賢菩薩《ふげんぼさつ》が白象に乗って眼のあたり道場に現われたこともあれば、山王....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
央にある仏像は本尊です。 釈迦如来を本尊とする仏像の脇士は、左に文殊菩薩、右に
普賢菩薩であります。これにはいろいろの意味がありますが、もし文殊が平等を現す場合....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
んを指して、そういったんだよ。――牛に乗ったふげんみたいじゃのう……ってね」 「
普賢菩薩のことでしょう」 「
普賢菩薩のことか。じゃあおいらは、文殊様だ。
普賢菩薩....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ました」 「はははは。それや見たかったな。牛の背の美しい尼御前は、さぞや、墨染の
普賢菩薩そのままであったろうに」 「…………」 草心尼は、口をつぐんだ。 美....