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普遍妥当性
「普遍妥当性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
普遍妥当性の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
愚痴と智慧であります。 ものの道理、それが真理です。 むずかしくいえば、
普遍妥当性と思惟必然性とをもったものが真理です。時の古今、洋の東西を問わず、いつ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
情や普遍的理性必然性が夫である(現象学の本質直観やベルグソンの直覚、カント学派の
普遍妥当性は之に外ならない)。――だが茲で吾々は本道へ帰ろう。 結局に於て生の....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
哲学的思考や論議が国語に根本的に制約されるということになるが、そこから哲学の所謂
普遍妥当性にとって見遁しがたい困難が生じて来る。或る一定の国語の行なわれている社....
「哲学入門」より 著者:三木清
を超えて通用するものでなければならぬ。知識はかような性質をもつべきものであって、
普遍妥当性といわれるのがそれである。真理とは普遍妥当的な知識にほかならない。普遍....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
にぞくさなければならない。それは「真理の形式」である。処で今もしこの真理が認識の
普遍妥当性を意味するならば――それは認識の非
普遍妥当性即ち虚偽と対立している――....
「危機における理論的意識」より 著者:三木清
とっては、思想の危機は克服されることなくしてどこまでも危機としてとどまる。真理の
普遍妥当性――それは抽象的な永遠性である――を信奉する者、真理の自己同一性――そ....
「マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
なる関心によって導かれている*。カントはさらに、彼においてはまた数学的自然科学の
普遍妥当性の権利づけがその中心問題であったのであるが、この関心からそれまでは「存....
「親鸞」より 著者:三木清
宗教的真理は、哲学者のいうがごとき、あらゆる現実を超越してそれ自身のうちに安らう
普遍妥当性のごときものであることができぬ。それはそれ自身のうちに現実への関係を含....
「認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
ず科学的乃至理論的な認識なのである。実際、科学的理論(特に自然科学の夫)は認識の
普遍妥当性に於て一等発達した認識の様式だったのである。認識という時、だから科学的....