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「景仰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

景仰の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
たりすることはできないのです。宗教人の名において、菩薩の名において、彼を賞讃し、景仰すべきであると思います。 菩薩の生活と四摂法とは他人の願い求める仕事を理解....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
葬せられたからである。 大抵伝記はその人の死を以て終るを例とする。しかし古人を景仰するものは、その苗裔がどうなったかということを問わずにはいられない。そこでわ....
青年」より 著者:森鴎外
いばかりではない、一層明確にしたように感ぜられる。大石というものに対する、純一が景仰と畏怖との或る混合の感じが明確になったのである。 坂の上に出た。地図では知....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
れはヤブミョウガ(ツユクサ科)であらねばならぬとの新説を立てた。そして右はこれら景仰せられた一流学者のしたことでもあるので、その後多くの学者はみな翕然《きゅうぜ....
西瓜」より 著者:永井荷風
めた。『太平記』の繙読《はんどく》は藤原藤房《ふじわらのふじふさ》の生涯について景仰《けいこう》の念を起させたに過ぎない。わたくしはそもそもかくの如き観念をいず....
三国志」より 著者:吉川英治
満した体をぐっとそらすと、 「予は思う。天子は天稟の玉質であらねばならぬ。万民の景仰をあつめるに足るお方であらねばならぬ。宗廟社稷を護りかためて揺ぎなき仁徳を兼....
三国志」より 著者:吉川英治
は元化」 「さては、呉の大将|周泰の傷を治したと聞く名医でおわすか」 「かねがね景仰する天下の義士が、いま毒矢にあたってお悩みである由を承り、遠く舟をあやつって....
三国志」より 著者:吉川英治
時をも超えて残されていると思う。 ――しかし、ただ困るのは、民間の余りな彼への景仰は、時には度がすぎて、孔明のすべてを、ことごとく神仙視してしまうことである。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
歴史観、戦略、経世などを聞かされては、武家のまわりには知らないこの一偉人につよい景仰を禁じえなかったにちがいない。 彼の「正統記」は、国粋主義の一原典といわれ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
敵者にも、多分な臆病がある。 大衆は大智識であるからである。 それと、自分の景仰する古人に対して、当然な、礼としても、私は畏れる。 昭和十四年・仲春 於草思....