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「景象〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

景象の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
物が行きなり放題に千変万化したりするので、その夢の正体と、そうした夢の中の心理、景象の変化の法則については古来、幾多の学者が、頭を悩まして来たものであるが、ここ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
神社の裏から粟倉、村山を経て、札打、天照教まで大裾野を通り、八幡堂近くから、深山景象の大森林帯を通過し、約二千メートルの一合目直下から灌木帯を過ぎて今の四合目ま....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
期待してもそういうものはどこにもない。そうして前条に詳説したようにたださまざまの景象や情緒の変転して行く間に生まれ来る「旋律」と「和声」とを聞かされるのである。....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
歌界改革の一歩を進めたり。 〔『日本』明治三十二年三月三十日〕 曙覧が客観的|景象《けいしょう》を詠ずるは、新材料を入れたることにおいて、新趣味を捉えしことに....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
《あいとう》の情が含まれており、同時にまた芭蕉庵の物寂《ものさ》びた風情が、よく景象的に描き尽《つく》されている。さすがに蕪村は、芭蕉俳句の本質を理解しており、....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
遠く碧天に接し、上り下りの帆影、真艫に光を射りて、眩きまでに白し。其の闊大荘重の景象、自ら衆川の碌々に異れり。 乗り移るや否、船頭直に櫓を執り、熟地に向う、漁....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
にも真白な砂地にも音もなく沁み込む。この大虎杖の叢は北アルプス北部の渓間に特有の景象で、南アルプスの渓を埋むる深い森林とは、また異った快感を私達に与えるものであ....