晴曇[語句情報] »
晴曇
「晴曇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
晴曇の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
肺炎のことなど話をする。 十一月三十日 ◯はや十一月も暮れんとす。 ◯きょうは
晴曇にて寒し。一日炬燵の中にいたり。 ◯午後、血を吐く。気道より出たるか肺の中よ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れれば鶏がよく育ち、二日曇れば豚が育たぬなどだ。さて正月八日は穀の日で、この日の
晴曇でその年の豊凶が知れるという説もあったそうだ。宋の※元英《ほうげんえい》の『....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
な荷物の七ツ道具を引摺り歩かねばなりません。仕事は全部野外の仕事です。したがって
晴曇風雨のことも考えなければなりませんし宿屋の居心地も重大です。宿から出て題材の....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
な荷物の七ツ道具を引摺り歩かねばなりません。仕事は全部野外の仕事です。したがって
晴曇風雨のことも考えなければなりませんし宿屋の居心地も重大です。宿から出て題材の....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
われわれの場合のように星と人とに関する二重の「偶然」ではない。強いて云えば天気の
晴曇や日常の支障というような偶然の出来事のために一日早く見付けるかどうかという事....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
いんだろう。」 「晴れてるさ。」 然し窓を開いて覗いてみると、外はただ真暗で、
晴曇のほども分りかねた。冷やかな風が何処からともなく流れ寄ってきて、急に身体が寒....
「食慾」より 著者:豊島与志雄
さんは、快活に面白がったり、打沈んで夢想に耽ったりしていましたが、そうした気持の
晴曇が、私の心に触れてくることが多くなりました。 野口は私たちを置きざりにして....
「聖女人像」より 著者:豊島与志雄
深々と、然し霧のように軽く、闇のたれこめている夜……月の光りは固よりなく、星の光りも定かならず、
晴曇さえも分からず、そよとの風もなく、木々の葉もみなうなだれ眠っている……そうい....