智勇[語句情報] »
智勇
「智勇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
智勇の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
もあり、変遷もあり、さていかにするのが真の忠孝であるか、決して明瞭ではない。また
智勇仁義の意義について考えて見ても、いかなる智いかなる勇が真の
智勇であるか、凡て....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
度、これに誓う時は、何事も変ずる事が出来ない掟であったのである。かくて信玄以来の
智勇の武将等の諫言も、ついに用いられず、勝頼の自負と、跡部等の不明は、戦略を誤り....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
悍無残の鼻を真っ先に立てて、毒矢毒槍を揮いました。 版図の大を誇る鼻の一団は、
智勇豪邁、気宇万軍を圧する鼻に従ってこれに殉じました。 石から大理石に、大理石....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
す心で太夫黒と呼んだなど似た事だ。欧州にも、アレキサンダー王の愛馬ブケファルスは
智勇超群で、平時は王の他の人をも乗せたが、盛装した時は王ならでは乗せず。テーベ攻....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
切り抜けて、末始終は安全を計る輩《やから》だから見てい給え、我輩は、勝や山岡流の
智勇よりは、近藤土方流の愚勇を取るよ――そうして、勝や山岡は、祖先以来禄を食《は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
女色におぼれし人々一時は功を立てるといえども久しからずして天下国家をうしない又は
智勇の士も聖人の大法に背く輩《やから》は始終の功を立てずして其身の亡びし例をあげ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
てこい」 「それはいけません。ワタシは頭で働きますんで」 「生意気云うな。人間は
智勇兼備でなければならんぞ。キサマらは民主主義をはきちがえとる。平和こそ力の時代....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
り。……」 「……損さえすれば相手はなきものなり。……」 「……大慈悲より出ずる
智勇が真のものなり。……」 「……よきことをするとは何事ぞというに、一口にいえば....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。 「この忠言をしてくれた袁紹は、先に十八ヵ国の軍にのぞんで総帥たる人。また、
智勇衆望も高い名門の人物。よろしくこの人のお力を頼んで、慇懃、冀州へお迎えあるが....
「三国志」より 著者:吉川英治
一門の閥族中には、淮南の袁術のような者もいるし、大国だけに賢士を養い、計謀の器、
智勇の良臣も少なくない。 それに、何といっても彼は名家の顕門で、いわば国の元老....
「三国志」より 著者:吉川英治
ては、河童も同様で、なんの芸能もありません。――思うに、完き名将といわるるには、
智勇兼備、水陸両軍に精しく、いずれを不得手、いずれを得手とするが如き、片輪車では....
「三国志」より 著者:吉川英治
った蛮勇のみ……」 張※は誡めて、 「いや、さに非ず、必ず侮り給うな、黄忠は、
智勇ともに備わった武将ですぞ」 「なんの、蜀軍は遠路を戦いつづけ、終夜軍を進めて....
「三国志」より 著者:吉川英治
うと、どんな人物か」 趙咨は鼻のひしげた小男であったが、毅然として、 「聡明仁
智勇略のお方です」 と答え、それから臆面もなく、曹丕を正視して、眼をぱちぱちさ....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼と同郷の者があって、即座に素姓をつまびらかにした。 「姜維は、母に仕えて至孝。
智勇人にすぐれ、学を好み、武を練り、しかも驕慢でなく、よく郷党に重んぜられ、また....