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暇を貰う
「暇を貰う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暇を貰うの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
に癒りそうにも思われない。お前さんにほんとうの親切があるならば、屋敷から幾日かの
暇を貰うか、それとも一生の暇を取るか、どっちにしても当分はからだをあけて、あたし....
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
。 九郎右衛門はなぜか渋っていたが、結局わが子の言い条を通して、親方のところへ
暇を貰う掛合いに行くことになった。いよいよ博多へ行くと決まったら、お園のことも父....
「心中」より 著者:森鴎外
を言うことの出来ないわけがある。それは外の女中がいろいろの口実を拵《こしら》えて
暇を貰うのに、お蝶は一晩も外泊をしないばかりでなく、昼間も休んだことがない。佐野....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
からは気立てのよい、素直な女だと言って可愛がられた。この家へ片づくことになって、
暇を貰う時も、お前ならばきっと亭主を粗末にしないだろう。世帯持ちもよかろう。亭主....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
からか現われた。 「御心配なさることはありません。あなたは休養のために二、三日の
暇を貰うことにして、あなたの輿のなかへ家僕の死骸をのせて持ち出せば、誰も気がつく....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
坊の生存権を保護して来た。たとえば、姙娠している労働婦人は出産前後四ヵ月の有給休
暇を貰う。出産のための産院は無料だ。赤坊のキモノや何かのための支度金を二十五ルー....
「ソヴェト労働者の夏休み」より 著者:宮本百合子
楽しみようは、想像以上なんだ。 ところで、ソヴェトの労働者は、年一ヵ月の有給休
暇を貰う。 有名な海岸、温泉場、山の避暑地に昔ブルジョアが建てた立派な別荘、宮....
「共産党公判を傍聴して」より 著者:宮本百合子
のだそうです。勿論女も男と同じ労働に対しては同一の賃銀で、産前産後四ヵ月の有給休
暇を貰う。無料の産院がある。そして、昔はブルジョアや貴族がもっていた別荘を、今は....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
上げましたが……ところがそのお島と申しまする中婆さんが、翌る朝早く、急に里帰りの
暇を貰うて来たと申しまして、万延寺裏の私の宅へ参りまして……猪口兵衛さんにあのよ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
お怒りなされて害を与えられぬように願います。その代りにお経を読み供養をして今日お
暇を貰うところの慰みを申しあげます」という次第で、この法式は大抵その僧侶の住する....