暇人[語句情報] » 暇人

「暇人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暇人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
をそそるばかりでした。 「ほほう、いかさまゆうべも水騒動があったとみえて、だいぶ暇人がたかっているな」 ひょいと駕籠の中からからだを泳がしてのぞいてみると、河....
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
で見るのや、新しいものを古い目で見るような暇つぶしの仕事は、忙しい今の時代には、暇人の道楽でなければ、能率の少ない事業として捨てられなければならないと見える。 ....
路傍の草」より 著者:寺田寅彦
解釈される。なかなかうまい事を言ったものだと思う。しかしこれは昔のシナ人かよほど暇人でないと、現代では言葉どおりには適用し難い。 三上の三上たるゆえんを考えて....
唖娘スバー」より 著者:タゴールラビンドラナート
場がなくてはならないように、一つの村には、二人か三人、誰にでも相手をしていられる暇人が必要です。そう云う人さえいれば、私共が暇で友達でも欲しくなれば、雑作もなく....
雑記(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
れが今に本当の蛇になると云って、その周囲に円を描いて歩きながら、笛を吹いて往来の暇人を釣っていた妙な男の事を思い出した。そしてその昔の心持と今のとどこか似通った....
咸臨丸その他」より 著者:服部之総
のために、せんさくを試み出している。 考証趣味などいうものは、所詮《しょせん》暇人のものであり、暇人でないとできっこないはずだが、われわれのように暇をもたぬ人....
それから」より 著者:夏目漱石
って、世の中の堕落に気が付かないで、その中《うち》に活動するんだからね。君の様な暇人《ひまじん》から見れば日本の貧乏や、僕等の堕落が気になるかも知れないが、それ....