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暑寒
「暑寒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暑寒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ふるのである。それも一日や二日のことではなく、一年、二年、三年、雨風をいとわず、
暑寒を嫌わず、彼はいかなる日でもかならずこの渡し場にその痩せた姿をあらわすのであ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねえ、また空腹《すきばら》へ酒を飲むのも感心しねえ……酒を飲むなら食後がいいな、
暑寒ともにあたためて飲むことだよ、冷《ひや》は感心しねえ」 「おいらは酒は飲まね....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
三十銭 年暮 玉子折 年玉 五十銭 外に
暑寒 なんと安価なものではないか。しかし、お豆腐は一丁五|厘《りん》であった....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
――アアこうなることとわかっていたら、ふだんからもうすこし不義理をつつしみ、年始
暑寒にも顔を出して、あちこち敷居を低くしておけばよかったと、いま気がついても後の....
「夏」より 著者:寺田寅彦
て、強調されるのではないかという気がする。そうしてその出来事を想いだす時にはその
暑寒の感覚はもう単なる概念的の抜殻になってしまっているようである。 今年の夏も....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
に作ったのだから、何の点から見ても欠点の無い研究所である。第一には、 春夏秋冬、
暑寒の変化が有っては不都合だから、それを防ぐ為に地の底百尺以上の深い所へ掘り込ん....