暖風[語句情報] » 暖風

「暖風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暖風の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
職工と微笑」より 著者:松永延造
のである。私の心はもうアカンザスの様にフワフワと浮いて来た。私の周囲にはナポリの暖風が漲って来た。スリッパから飛び出した足の様に、私の気持はスガスガした。だが、....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
等褒状)「義貞勾当内侍を観る」青年絵画共進会出品(三等賞銅牌) 同 二十九年 「暖風催眠」日本美術協会出品(一等褒状)「婦人愛児」日本美術協会出品(一等褒状) ....
西航日録」より 著者:井上円了
ビス(Ben Nevis)峰を右方に望む。その高さ四千四百六フィートなり。 遅日暖風渓色濃、車窓一望洗心胸、蘇山深処春猶浅、白雪懸天涅毘峰。 (日暮れのおそい春....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
満ちて、月をめでて酒を酌み、花を吟詠して五更(五時)に至ったのであった。) 遅日暖風渓色濃、車窓一望洗天涅毘峰。 (春の日、暖かい風が吹いて渓の色も濃く、車窓よ....
三国志」より 著者:吉川英治
て候う」と、報じた。 かくて、刻々と、暮色は濃くなり、長江の波音もただならず、暖風しきりに北へ吹いて、飛雲団々、天地は不気味な形相を呈していた。 ....