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暗中模索
「暗中模索〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暗中模索の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ふもれすく」より 著者:辻潤
れば、これ程結構なことはないと考えてもいた。 とりあえず手近な翻訳から始めて、
暗中模索的に文学によって飯を食う方法を講じようとしてみた。当時の文学に対する知識....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る網のうちにとらえられてるような気がした。彼は絶望して天を仰いだ。
四 逃走の
暗中模索
次のことをよく理解せんには、ドロア・ムュール街の正確な観念を得てお....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、あるいは墳墓の方へ進み、あるいは生命の方へ戻ってくる。死んでゆくことのうちには
暗中模索の動作がある。
ジャン・ヴァルジャンはその半ば失神の状態の後、再び気を....
「俗物性と作家」より 著者:坂口安吾
四十歳までは全然下らない作品ばかり書いていた。つまり自由の魔の手にかかったので、
暗中模索、これは迷路だ。人間はクサッてしまうと、迷うばかりで、もてる才能もどうに....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
理の要素と小説の要素を同時にとり入れて新しい型をつくってみたいと考えた。はじめは
暗中模索であったがどうやら五回目ぐらいから、新しい型を自得するところがあった。し....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
るで糸の切れた凧のようにアテもなくうろたえてしまった。 ところが、ここで係長の
暗中模索に、やがてひとつの光が与えられた。けれどもその光たるや、なんともえたいの....
「恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
、警察や探偵たちは躍起となって活動したが、犯罪の動機がよくわからないために、全く
暗中模索の有様であった。ヘララ一家のものには、別に他人から恨みを受けるような事情....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
るから、今その実物が掴めないのである。ゆえにいろいろの学者が単に想像を逞しくして
暗中模索をやっているにすぎない。 甲の人はそれはシであるギシギシ(羊蹄)だとい....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
の要求するのは素行調査だ。秘密調査だ。本人の内的生活に関する報告だ。これがあれば
暗中模索の俺の活動もまた非常に楽になるし、ドーブレクに関係合って無駄骨を折るか折....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
者の真理を探究する相は盲目のエベレストに登らんとするに等しく、いたずらに喧噪し、
暗中模索し、盲目が盲目を導いて二人ながら穴に陥り、そのまま生命を絶つもあり、途方....