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暗夜行路
「暗夜行路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暗夜行路の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「如是我聞」より 著者:太宰治
から知人の家に行き、何でもいいから志賀直哉のものを借してくれと言い、「早春」と「
暗夜行路」と、それから「灰色の月」の掲載誌とを借りることが出来た。 「
暗夜行路」....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
思えた。この間まで長い小説をかいていたとき、伸子がずっと机の上にのせていたのは「
暗夜行路」であった。仕事をすまして休んでいるとき、また、書こうとすることがらが、....
「若き精神の成長を描く文学」より 著者:宮本百合子
ムのなかに生れ二十歳前後の青年文学者の心の動きを跡づけたものである。志賀直哉の「
暗夜行路」は青年から壮年にわたる日本の一知識人の内的過程を描いたものとして意義を....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
おのずからその発展の限界が見えて来て、震災を境として、著しく停滞しはじめた。 「
暗夜行路」前篇を終った志賀直哉は大正十四年ごろから「山科の記憶」その他の短篇を書....
「豪華版」より 著者:宮本百合子
く心持は「まんじ」の場合よりも、もっと文学の圏内におこったことの感じであった。「
暗夜行路」をくりかえしよんだ私たちの年代のものは、千円の本をつくる作家志賀直哉に....
「琴平」より 著者:宮本百合子
たのは夜中のことであった。私がお伴をして、尾の道で汽船にのった。尾の道と云えば「
暗夜行路」できき知った町の名である。町を見る間もなく船にのりこみ、多度津につくや....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。それについて最近一つ勉強したことがあり。いずれ別にお目にかけます。志賀直哉の「
暗夜行路」後篇についてです。「二人の婦人」はオハナシね。壺井さんの「大根の葉」(....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
るのね、逆に見ればその本をよむより、自分をよんでいるという風な。「伸子」のとき「
暗夜行路」がそうでした。三四年の間、机の上にある本と云えばあれきりで、やっぱりリ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
らずにはいられなかった。 やっと彼の帰った後、僕はベッドの上に転がったまま、「
暗夜行路」を読みはじめた。主人公の精神的闘争は一々僕には痛切だった。僕はこの主人....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
って、判らぬままに模倣して、第二の志賀直哉たらんとする亜流が続出するのである。「
暗夜行路」の文章をお経の文句のように筆写して、記憶しているという人が随分いるらし....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
悪い。それはそれでよい。やりきれないのは、それを言う態度の薄っぺらさだ。それを『
暗夜行路』の作者がやってのけていることだ。ぜんたい、この間の戦争をふくめての此の....
「十五年」より 著者:山本実彦
田露伴氏の「運命」がかなり問題となったが、大正十年新年号に志賀直哉氏の一大長篇「
暗夜行路」出ずるに及んで異常の衝撃を与えた。芥川龍之介の如きは、明治以来の何人も....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
きまとう。 アア、歩けど歩けど道は暗い。今の足元も遠い先も――。 彼岸のない
暗夜行路、それが、終生|辿らねばならない自分の生涯だろうか――と、お綱がホッと息....
「三国志」より 著者:吉川英治
抱いているやも知れません……」 家来の趙累がすすめた。 「そうも致してみるか」
暗夜行路にひとしい。一点の灯なと見つけようと思う。 関羽は書簡をしたためた。 ....