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「暗幕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暗幕の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。 ◯いかなる事ありとも、外出のときはやはりもんぺをはくべし、と命令し置く。 ◯暗幕はそのままにして置く。外から覗かれぬよう、また時にはあたりを暗くして置く必要....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
空気の異状さに感づいた。それは電燈に被せた黒い布や、いたるところに張りめぐらした暗幕のせいではなく、また、妻を喪《うしな》って仕方なくこの不自由な時節に舞戻って....
夏の花」より 著者:原民喜
してもまだ準備が整わなかった。私は押入から寝間着をとり出し彼に手渡し、更に縁側の暗幕を引裂いた。座蒲団《ざぶとん》も拾った。縁側の畳をはねくり返してみると、持逃....
てのひら自伝」より 著者:坂口安吾
盤ややりや自動車の比ではない。窒息しなかったのが不思議至極で、思いだしても、心に暗幕がはられてしまう。 その後はなるべく危険に遠ざかるよう心がけて今日まで長生....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
奇術は二階の十五畳の座敷。着席して九太夫はおどろいた。 床の間を残して全部暗幕をおろしているのは当然だが、天井まで暗幕でおおうている。下はジュウタンを二重....
雪の十勝」より 著者:中谷宇吉郎
階下の部屋の一隅に蓆《むしろ》を敷いて隙間風《すきまかぜ》を防ぎ、その上に携帯用暗幕を張って急造の暗室を作る。その中に器械を入れて来た木箱を適当に配置して現像装....