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「暗暗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暗暗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蠅男」より 著者:海野十三
出して見ると、蠅男は何処へ行ったものか影も姿もなく、戸外には唯ひっそり閑とした黒暗暗たる闇ばかりがあった。 帆村の奇略 その翌朝のことであった。一夜を糸....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
て、今度逢うまでにもう一度、彼の申しいでをよく考えたほうがよかろうということを、暗暗裡にほのめかして言った。 それからしばらくして、僕は船医と一緒に朝飯を食い....
馬の顔」より 著者:田中貢太郎
がまた音をたてて降って来た。道夫は立ちすくみながら坂の下へ眼をやった。坂の下は黒暗暗として何も見えなかった。生垣があり※駝師の植木があって、人家は稠密と云うほど....
或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
私はあの男が這入って来た瞬間から、何かしら不吉な、一種の挑み合うた相互の感情が暗暗裡に次第に膨脹されるのを知った。何処となく張りつめたような、反感的な窮屈な気....