暗面[語句情報] »
暗面
「暗面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暗面の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黴」より 著者:徳田秋声
五 けれど笹村は、その女からあまり立ち入った話を聴くことが出来なかった。お銀の
暗面をどこどこまでも掘じくり立てようとしているような自分の態度にも気がさして来た....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、遠く荒天にそびえる筑波《つくば》の山。
ひだり、阪東太郎《ばんどうたろう》の
暗面を越えて、対岸小貝川一万石内田|主殿頭《たのものかみ》城下の町灯がチラチラと....
「イタリア人」より 著者:寺田寅彦
深い眼の底から世の中を横に睨んだようなところがあった。観察の鋭いそしていつも物の
暗面を見たがる癖があるので、人からはむしろ憚かられていたためか、平生親しく往来す....