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暗黒街
「暗黒街〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暗黒街の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
人の妓と二百の家でもって、年額千二百万ドルをあげるという、大変な女だ。そういう、
暗黒街に鳴る鏘々たる連中が、いかなる用件があってか丁重きわまる物腰で、折竹の七十....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
がなくなって了うのである。例えば、アメリカのシカゴとかニューヨークなどの大都市の
暗黒街は殆んど官憲の手がつけられない程である。諸君は、外国映画のクルップ・プレイ....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
「稀代の犯人?」
「そうさ。稀代の大犯罪人、稀世の殺人鬼、比類なき大悪漢、いや
暗黒街のナンバーワン。犯罪界のカイゼル、無比の大英雄、罪の国のナポレオン、犯罪芸....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
と重大関係あり。すなわち右曲馬団員は某国々事探偵の一団にして、欧米各国及び東洋の
暗黒街より招集せし無頼漢を以て組織しあり。今回の如き無智にして、且つ兇猛無鉄砲な....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
業した。 よろず勝負ごとだけが人間の見物するものと限ったわけではないのである。
暗黒街でもエロショオでも泥棒でも心中でも見物することができる。 第一、伊東のよ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
怖れを知らぬ脚力には茫然たる御様子であった。 ★ 一泊半の
暗黒街を除いて、私たちは京家という旅館に泊っていた。雀右衛門夫人の経営するところ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
と云い、文芸欄の小原壮助さんと云い、その論理がいかにも粗雑にすぎて、教養を欠き、
暗黒街でしか見られない騒音に類して、あまりにも赤新聞的すぎるようだ。 私の書い....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
びていられたものだと思う。一足でればパンパンやアンチャンが神出鬼没をきわめている
暗黒街なのである。 むろん焼跡の露にうたれて寝ていたこともあるし、コンクリート....
「南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
いろいろ重大なことが判ったらしいの。殺された奈々子は意外の大物らしいんですって。
暗黒街の謎の女親分ミス南京」 「本当か」 ミゾオチの痛みも吹ッとび、波川はいそ....
「放浪作家の冒険」より 著者:西尾正
の線へかけてくりくりしまった素敵な肉づきなのだ。ほのくらい色電気のながれた異国の
暗黒街に、どういう過去をもつかしらぬが、ひとりの日本の淫売婦がたっている、むろん....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
に生れて、百姓達の惨めな生活は、いやというほど見て来た。また、東京へ出てからは、
暗黒街にうごめく多くの若い女達、失業者街にうろつく多くの浮浪者達の、絶望的な生活....