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「暫定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暫定の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
のであって茶人は茶室のためのものではない。それは子孫のために作ったのではないから暫定的である。人は各自独立の家を持つべきであるという考えは日本民族古来の習慣に基....
ブルジョア作家のファッショ化に就て」より 著者:宮本百合子
。ところで直木も俗学的な人生観を基礎とはしていても、才人だけあってファッシズムの暫定的な性質はボンヤリ理解し、抜目なく「向う一年間」と自身のファッショ化期限を決....
科学論」より 著者:戸坂潤
いるかどうかが、必ず最初の問題となる。科学の方法には作業仮説というものもあれば、暫定的方法(heuristische Methode)というものも許されよう。そ....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
お、様々な方向への可能性を実際に含んでいる。之は云わばイデオロギー的活動の前衛の暫定的な共同戦線地帯であるとも云えるだろう。実際つい最近までは、ブルジョア・ジャ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
って。そしてその手数料(小売の儲が)岩見重太郎は五割で自然科学なんかは一割の由(暫定)税務署ではならし二割と算術するのだそうだから、誰だって岩見重太郎をおく、と....
著作権の問題」より 著者:伊丹万作
われつづけているのは、我々の権利を認め、かつこれを保護してくれる法律もなく、また暫定的に適用すべき条文すらもないからにほかならないのである。 したがつて、我々....
三国志」より 著者:吉川英治
一時、この寿春を捨て、本城をほかへ遷されては。 と、いう楊大将の意見は、たとえ暫定的なものにせよ、ひどく悲観的であるが、袁術皇帝をはじめ、諸大将、誰あって、 ....