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「暮景〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暮景の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
を一体の夜色に均《なら》された。打縁流《うちよする》、駿河能国《するがのくに》の暮景はかくも雄大であった。 神の道しるべの庭のかがり火は精気を増して燃えさかっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は目に見えないこんな舞台裏の骨折りも、彼はなんともおもっていない。 はや街は歳暮景色である。 「ぜひ、正月までには」 と、獄裡のおこころも察して独りあせって....
私本太平記」より 著者:吉川英治
りしていた大蔵の足利屋敷の門へ、道誉はいい口実をえて、駒をつないだ。 すでに年暮景色で、どこの門にも注連飾りや大きな門松が立っていたが、足利家にはそれがなかっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の人間はいうまでもない、都じゅうが日ごろの姿一切を喪失し――春を待つ――そんな年暮景色など見たくとも見られなかった。 敗軍の新田勢が洛内にぞろぞろたどりついて....