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暮秋
「暮秋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暮秋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
てあった。日記はたえだえながらも、その年の十月の末ころまでつづいていた。利根川の
暮秋のさまや落葉や木枯のことも書いてある。十月の二十三日の条に「この日、雨寒し―....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
繋ぐ愛の連鎖、温かい血の通う脈管となるを得るであろう。
(大正元年 十一月八日)
暮秋の日
竜田姫のうっとりと眼を細くし、またぱっと目を※らく様な、曇りつ照り....
「木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
らしながら澄まし込んでいるので、わたしは失望しました。さびしく衰えた古い宿場で、
暮秋の寒い雨が小歇みなしに降っている夕、深山の奥に久しく住んでいた男から何かの怪....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 玉涙、潸として、頬をながれ、嗚咽する朝臣の声とともに、しばしそこは雨しげき
暮秋の池のようであった。 すると、ずかずかここへ立ち入ってきた魏臣|賈※が、 ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ゞよふ 世に住めど大原山のこゝちして 淋しき花をひとり摘むかな 大正八年
暮秋 与謝野寛 とある。どこか、終戦後の世相人心にも響いて来るものがあるではな....