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暮鐘
「暮鐘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暮鐘の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
のも無くなる。向うの田の中に居る夫婦者の姿もよく見えない程に成った。 光岳寺の
暮鐘が響き渡った。浅間も次第に暮れ、紫色に夕映した山々は何時しか暗い鉛色と成って....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ほじ》り出せそうな空合《そらあい》。幽《かす》かに聞える伝通院《でんずういん》の
暮鐘《ぼしょう》の音《ね》に誘われて、塒《ねぐら》へ急ぐ夕鴉《ゆうがらす》の声が....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
浅草観音堂の屋根に群鴉《ぐんあ》落葉《らくよう》の如く飛ぶ様を描き、何となく晩秋
暮鐘の寂《さび》しきを思はせたるは画工が用意の周到なる処ならずや。第二図|三囲《....