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「暴落〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暴落の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
工場細胞」より 著者:小林多喜二
るという確実な噂さが立っていた。「日露」と「H・S」の株価は傾きかけた水のように暴落していた。 『H・S』のそういう情勢に対しては、河田は「工場細胞」の積極的な....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
の製産は、不可能だとされていた。だが、ドイツは見事に人工的に産出して、日本樟脳は暴落してしまった。製造工業の盛んな大阪。それ以外に、国をよくする方法の無い日本に....
明日の知性」より 著者:宮本百合子
本を彷彿させるものがある」と当時の事情にふれている。大戦後の混乱は有名なマークの暴落をひきおこし、一方にすさまじい成りあがりを生み出しながら、中産階級は没落して....
社会時評」より 著者:戸坂潤
担の過重と負債の増加・肥料の不廉・農村金融の不備(資本の都市集中)・繭絹糸価格の暴落・旱水風雪虫害等自然的災害・農村における誤れる卑農思想と中堅人物の欠亡・限度....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
て流言・飛語・浮説・と見做された。一例は『朝日新聞』経済記者のスクープによる東株暴落事件である。之によって記者達は流言浮説をなしたという廉で(社内では事実そう見....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ような物狂い的家屋は、おそらく話で人を信じさせ難いものでした。 大家さん、株式暴落まではクリスチアンで(細君)栄さんが「怒っても子供にああいうやさしい声でもの....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て来る時は、もう中心では別の動きがきざしているというのが現実であり、大正九年の大暴落にしろそうですものね。私が家を建てないと云うと云って吉屋信子が笑ったそうだが....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はなかったらしいのね。芸術的技能が商品化した連中は、国際市場の変動につれて、価格暴落でね。 さて、話は家事茶飯に戻ります。樺太で電気技師をやっていると、ちがう....
歯車」より 著者:芥川竜之介
は税を出したがらない国民だから、内閣はいつも倒れるがね。……」 「だってフランは暴落するしさ」 「それは新聞を読んでいればね。しかし向うにいて見給え。新聞紙上の....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
体が埋まるほどの大量の織物を買いつけることがあったが、運わるくいつもその直後に大暴落で、久雄にカシャクなく叱責される原因を生むばかりであった。彼は益々エコジにな....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
久五郎もひそかに要心は忘れなかった。多門の話はこうだった。 「昨年末以来、生糸が暴落暴落を重ね、私は年末の今に比べれば相当の高値の時に多量に仕入れたために困っ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
買って予想の高値を当て込んだ同業者があったが、気の毒にも次に来たものは滅茶滅茶の暴落であった。 私は最初から、思惑買いはさておき、実際に使用する砂糖でさえも買....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
たのは、主として生活必要品の価格騰貴によるものとされた。これらの生活必要品は突然暴落を告げたのであるが、しかも同時に更にいっそう大きな比率の人間が教区の救済を必....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
がして、少しも面白くない。 娘子軍の「赤ン坊を救え」のあった翌日はまた北浜は大暴落で、愛国銀行が潰れたという号外で、仲買人は青菜に塩のような顔をしている。 ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
が本格化して七〇%は完成しようとしております。そのために、北海道では大豆の値段が暴落し、また中小下請工場は単価の引き下げに悩んでおります。通産省の官僚が発表した....