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曇日
「曇日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曇日の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
という、十八歳の少年武士があった。これは、三日月のように美しい少年であった。冬の
曇日、愛馬の手綱の握りかたに就《つ》いて、その作法に就いて、二人のあいだに意見の....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
)の形に仰がれ候、図中、鳥形の左なるへ形の山は、もと白峰つづきの山かと存ぜしに、
曇日などに白峰見えずとも、この山明かなるにて、別峰なることを知り候、今日この山に....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
土壁のものに混って、堅く石垣の上に築かれている。中には高い三層の窓が城郭のように
曇日に映じている。その建物の感じは、表側から見た暗い質素な暖簾と対照を成して土地....
「藍瓶」より 著者:田中貢太郎
をちょと見てから、右斜にふりかえって玄関のほうを見た。そこには煤けた障子が陰鬱な
曇日の色の中に浮いていた。 「何人だろう」 何人にも知れないようにそっと引越し....