曲がない[語句情報] » 曲がない

「曲がない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

曲がないの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
って、お話中。玄関の書生が取次ぐ、と(この次、来い。)は、ぎょっとした。さりとて曲がない。内証のお蔦の事、露顕にでも及んだかと、まさかとは思うが気怯れがして、奥....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
込んでしまってみると、ここへ不意にお雪ちゃんが帰って来た時、ただお帰りなさいでは曲がないと考えたらしいのです。一番、軽い意味でおどかしてやろうとたくらんだらしく....
闘牛」より 著者:野上豊一郎
に心臓まで突き通すと、牛は一たまりもなく瞬間に斃れる。しかしすぐ斃してしまっては曲がないので、長い間からかって翻弄する。それを見物人は喜ぶのである。牛は重傷を負....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
美しい眼、「据物斬りを見せるといったくせに、自由の利かない人間をバッサリなんぞは曲がない」 「いやにお前は庇い立てするな」 「それや悪党にだって、少しぐらいの慈....
大岡越前」より 著者:吉川英治
こん夜は、上総の身寄りの娘が来たので、見物につれて来た。……が、しらふで帰るのも曲がない、何かで、一杯もらいたいな」 かろく飲んで、時刻をはかり、帰りがけに、....