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曲り目
「曲り目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曲り目の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
を切りつつあった古高、黒住の両名が、あと半周りで最後の決勝点へ這入ろうとしたその
曲り目の一般席前までさしかかった時でしたが、見物席中からであったか、それともうし....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
うしたらいいのだろう。 ……私は悪魔になってもいいのかしら……。 右の膝小僧の
曲り目の処が、不意にキリキリと疼み出したので、私はビックリして跳ね起きた。何かし....
「探偵小説の真使命」より 著者:夢野久作
全世界はまだまだそうした探偵小説の処女地である。何でもない暑中見舞のペン字の
曲り目から、必死的な殺人の呪いが分析され、新しいハンカチの折目から持主の不倫行為....
「火の扉」より 著者:岸田国士
けい流の音がしだいに近づく。 たきはなか/\見えない。 先へ行く二人は、道の
曲り目ごとに立止つて彼女の追ひつくのを待つ。 「ずいぶんあるのね。すぐかと思つた....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
は、長いこと失われていた疼くような歓びの感情が、たびたび起ってきた。とある道路の
曲り目とか、とつぜん眼に入ってくる目新しいものが、過ぎ去った日のことを思い出させ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
に並んで立っているのである。村を出離れようとする路の三つ股、野を横ぎって行く路の
曲り目、または坂の口や峠の頂上などにも、時々はこれとよく似た石の集合があって、そ....