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曲線美
「曲線美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曲線美の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
うすると彼女はチョットそこらを見廻しながら、その私の頭のすぐ横に、青白い、大きな
曲線美を持って来て、これ見よがしに腰をかけた。恰《あだか》もその肉体の魅力で私を....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
でに多くの人の指摘したところである。火山はしばしば女神に見立てられる。実際美しい
曲線美の変化を見せない火山はないようである。火山そのものの姿が美しいのみならず、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
湯気とともに立ちあがる甲高い声々……その間を世辞湯《せじゆ》のやりとり、足を拭く
曲線美《きょくせんび》――与吉がいい気もちに顎《あご》を湯にひたしてヤニさがって....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
がなんぞ思いを遂げたとでも思うかい? なんの、遠くの方から拝ませもしおらんのだ。
曲線美、とでもいうのかなあ。グルーシェンカの悪党には、一つ得《え》も言えない肉体....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
おかしく、マヤじゅん子さんの秘中の秘芸、サラリと浴衣がすべり落ちれば眼もあざむく
曲線美、身体のあきちにビールびんかん徳利のアクセサリ、器用に飾っての一踊り、その....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
《すなわち》東西両種の芸術を渾和《こんわ》したとか称するもので、男女両性の肉体的
曲線美の動揺は、絵画彫刻の如き静止した造形美術の効果よりも遥《はるか》に強烈で、....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
は息も吐かずに延び上って見ていた。やがて女は膝頭でいざり始めた。まるで蛇のような
曲線美を描きながら、男の傍にすりよってズボンの膝に両手を置いた。その片方の手には....