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曲舞
「曲舞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曲舞の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
、もてなした。 酒盃|数献の後、幸村小鼓を取出し、自らこれを打って、一子大助に
曲舞数番舞わせて興を尽した。 この時、幸村申すことに「この度の御和睦も一旦のこ....
「不審庵」より 著者:太宰治
相成果申すべく、すなわち各人その好む所に従い、或いは詩歌管絃、或いは囲碁挿花、謡
曲舞踏などさまざまの趣向をこらすは、これ万物の霊長たる所以と愚案じ申次第に御座候....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
小さきは生まれ付きなり、能の上手下手に係らずやと問うと、太夫、善知鳥《うとう》の
曲舞《くせまい》に鹿を追う猟師は山を見ずという古語を引き居る。鹿に全く心取らるれ....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
参じた。桜、菖蒲、山の雉子の花踊。赤鬼、青鬼、白鬼の、面も三尺に余るのが、斧鉞の
曲舞する。浄め砂置いた広庭の壇場には、幣をひきゆい、注連かけわたし、来ります神の....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
尺八、音曲、太鼓等を御聴に達したこともある。旧遊女で後尼となり真禅と号した女が、
曲舞を演じたこともある。幸若《こうわか》の流を汲む越前の芸人が上洛して、二人舞と....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
、お稽古ごとにも「外記猿」とか「うつぼ猿」さては、俗に「猿舞」と申します「三升猿
曲舞」というように、猿のついたものは、習わないほどでございますのに、あの小屋の座....
「享楽人」より 著者:和辻哲郎
る。しかし放蕩者のうちに右のごとき貧弱な享楽人の多いことは疑えない。芸妓の芸が音
曲舞踊の芸ではなくして枕席の技巧を意味せられる時代には、通人はもはや昔のように優....
「古事記」より 著者:武田祐吉
え、その採録されたものもある。その外、祭の詞から拔け出して語り傳えられたもの、歌
曲舞曲などの形で傳えられたものもあり、民間に語り傳えられたものもあつて、その傳來....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 瘡家とよばれる田舎医者、あやしげな祈祷師、遊芸人の放下や、暮露(虚無僧)、
曲舞、猿楽師といったようなものもある。 散所ノ太夫の出屋敷では、これらの散所民....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
御衣とりてかづけ給ふ。 紅梅の上は着、二あゐの衣なり。左の肩にかけて、いささか一
曲舞ひて罷かン出ぬ。右の大臣、太鼓打ち給ふ…… 「ああ、夢よ」 顕家は目醒めた....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
之を囃す例であった。 千秋万歳と称して、正月の四日五日に禁廷に罷り出でて色々の
曲舞を奏した者も、亦唱門師であった。 言継卿の頃には、京都では北畠と桜町とに声....